フィルトレーションの基本用語集

この用語集は、高分子膜/メンブレンフィルタ−及びこれに関連した用語を収録したものです。



《出 典》
A : JIS K3802 1995 「膜用語」
B : GMPテクニカルレポート3「ろ過滅菌工程のバリデヨン」薬業時報社

< > : 慣用語. 出典にはかならずしも表示されていない。


(五十音順)



 

用 語

 

英 語

 

定 義 / 内 容

 

出 典

圧密化

(あつみつか)

compaction

ファウリングのない状態で、長時間の圧力負荷によって膜がち密になる現象。

A
戻る

圧力損失

(あつりょくそんしつ

pressure drop

 

液体中のある2点間において、流体の摩擦などによって生じる圧力の低下。

A

後処理

(あとしょり)

post-treatment

透過水の用途に合わせて水質調整を行うために、脱気、pH調整、殺菌などを行う処理。

A

イオン交換膜

(いおんこうかんまく

ion-exchange membrane

膜中に固定化した正又は負の電荷をもつ交換基の作用で、イオンの分離を行う膜。

A
戻る

一次側

(いちじがわ

upstream

膜又はフィルタのろ過前の液側。

 

A

 

インライン高圧蒸気滅菌

(いんらいんこうあつじょうきめっきん)

inline steam

sterilization

インラインスチ−ム滅菌、インライン蒸気滅菌とも表現される。

フィルタ−を配管中に装着したまま高圧水蒸気を用い滅菌する方法。

<SIP(steam in place)>

B

 

エレメント

 

element

膜とその支持体及び流路材を一本化し、圧力容器に納めるように成形加工した部品。

A
戻る

エンドキャップ

end cap

モジュ−ル又はエレメントの開口端を密閉する物。

 

A

回収率

(かいしゅうりつ

recovery

供給水流量に対する透過水流量の比。

 

A
戻る

荷電膜

かでんまく

charged membrane

荷電した基を含む膜。

 

A

管形モジュ−ル

(かんがたもじゅーる

tubular(type) module

膜を管状にして使用するモジュ−ル。

 

A

完全性試験

(かんぜんせいしけん

integrity test

粒子チャレンジ試験によって測定されるフィルタ−のろ過性能を非破壊的な方法で予測する方法をいう。

管板

かんばん

tube sheet

中空糸膜又は管状膜の開口端を固定する部分。

 

A

逆浸透

(ぎゃくしんとう

reverse osmosis, RO

膜両側の溶液間の浸透圧差以上の圧力を高濃度溶液側に加え、溶媒を浸透現象とは逆に希薄液側に移行させることによって溶媒(又は水)と溶質とを分離する操作又はその技術。

A
戻る

逆浸透膜

(ぎゃくしんとうまく

 

reverse osmosis membrane

膜両側の溶液間の浸透圧差以上の圧力を高濃度液側に加え、溶媒(又は水)を溶質から選択的に低濃度液側に移行させることによって両者を分離するのに用いる半透膜。

A

供給水

(きょうきゅうすい

feed (water)

分離装置に供給する被処理水。

 

A

均質膜

(きんしつまく

homogeneous membrane

膜の断面が、均一層からなる膜。

 

A

空隙率

(くうげきりつ

porosity

膜の全体積に占める孔の体積の割合。

 

A
戻る

クロスフロ−ろ過

(くろすふろ−ろか)

cross flow filtration

運転操作方法の一つで、供給水を膜面に沿って流し、透過水が供給水と直角方向に流れるようにするろ過方法。

<タンジェンシャルフロ-ろ過(TFF)>

A

 

ゲル層

(げるそう

gel layer

膜の表面に原水中の懸濁物質又は溶解成分析出物が付着して、ゲル状となった層。

A
戻る

限外ろ過

(げんがいろか

Ultrafiltration,

UF

分子量数百〜数百万程度の溶質又は粒子をろ過によって分離する操作又はその技術。

A

限外ろ過膜

(げんがいろかまく

ultrafiltration membrane

分子量数百〜数百万程度の溶質又は粒子をろ過によって分離するために用いる膜。

A

原水

(げんすい

raw water

処理前の水。

 

A

高圧蒸気滅菌

(こうあつじょうきめっきん)

 

steam sterilization

適当な温度及び圧力の飽和水蒸気中で加圧することによって微生物を滅菌する方法。この方法には、高圧蒸気滅菌器(オ−トクレ−ブ)を用いるものと、直接配管に装着した状態で行うインライン高圧蒸気滅菌がある。

<オートクレーブ>

 

B
戻る

孔径

(こうけい

pore size

膜の分離性能を表すために用いる名目上の孔の径。

 

A

最大許容温度

(さいだいきょようおんど

 

 

allowable maximum temperature

モジュ−ル又はエレメントの性能を損なうことなく使用できる最高温度。

A

最大許容差圧

(さいだいきょようさあつ

allowable maximum differential pressure

モジュ−ル又はエレメントの性能を損なうことなく使用できる、フィルタ−の一次側と二次側との最大差圧。

A

除去率阻止率

(じょきょりつ(そしりつ)

 

 

rejection

膜を透過する前後の注目する溶質の濃度をそれぞれ C1C2とするとき、1 ?C2 /C1で表す量。

 

備考: C1は、入り口濃度を用いる場合と、平均濃度を用いる

場合とがある。

 

A
戻る

 

浸透圧差

(しんとうあつさ)

osmotic pressure difference

浸透現象が平衡に達したとき、半透膜の両側に生じる圧力差。

 

A

スケ−ル

scale

膜による濃縮や濃度分極によって供給水中の難溶性物質の膜表面濃度が上昇し、溶解度を超えることによって膜の表面に析出した層。

A

スパイラルモジュ−ル

spiral wound (type) module

膜を渦巻き状に成形加工して使用するモジュ−ル。

A
戻る

生産水

(せいさんすい)

product (water)

分離装置によって得られた水。

 

A
戻る

精密ろ過

(せいみつろか)

microfiltration,

MF

0.01〜数μm程度の微粒子及び微生物をろ過によって分離する操作又はその技術。

A

精密ろ過膜、メンブレンフィルター

(せいみつろかまく)

microfiltration membrane, membrane filter

0.01〜数μm程度の微粒子及び微生物をろ過によって分離するために用いる膜。

A

選択透過膜

(せんたくとうかまく)

permselective membrane

特定の物質又はイオンを、より多く透過する性質をもつ膜。

 

A

全量ろ過

(ぜんりょうろか)

dead end filtration

運転操作方法の一つで、供給水を膜面に対して直角方向に流し、全量をろ過する方法。

A

対数減少値

(たいすうげんしょうち)

log reduction value

フィルタ−の粒子捕捉効率についての数値的表現。ろ過後の液中の粒子数とチャレンジ粒子数の割合を常用対数で表したもの。

<LRV>

B
戻る

ダイナミック膜

(だいなみっくまく)

 

dynamic membrane

 

ろ過の過程において、溶液中に含まれる物質によって多孔質支持体上に形成され、分離機能をもつ膜。

A

耐薬品性

(たいやくひんせい)

 

chemical resistance

特定の薬品に対するモジュ−ル又はエレメントの耐久性。

<chemical compatibility>

A

多孔質支持層

(たこうしつしじそう)

porous support

非対称膜及び複合膜において、表面のち密層を支持する多孔質の層。

A

多孔質膜

(たこうしつまく)

porous membrane

多孔質な構造からなる膜。

 

A

ち密層

(ちみつそう)

dense layer,

skin layer

非対称膜及び複合膜において、表面にある薄いち密な層。

 

A
戻る

 

チャレンジ粒子数

(ちゃれんじりゅうしすう)

challenge level

負荷粒子数とも表現される。粒子チャレンジ試験においてフィルタ−エレメントの有効ろ過面積1cm2当りに加わる粒子数。

中空糸モジュ−ル

(ちゅうくうしもじゅ−る)

hollow fiber (type) module

中空糸膜を使用するモジュ−ル。

A

中空糸膜

(ちゅうくうしまく)

hollow fiber membrane

中空の糸状に成形した膜。

備考:キャピラリ膜ともいう。

A

定圧ろ過

(ていあつろか)

constant pressure filtration

膜の一次側圧力を一定に保持してろ過する方法。

 

A
戻る

ディスポ−ザブルフィルタ−

disposable filter

使い捨てになっているフィルタ−アセンブリ。

B

電気伝導率回復特性

(ひていこうかいふくとくせい)

Electric conductivity

recovery characteristics

モジュ−ル又はフィルタ−の一次側に超純水を通水した場合、二次側に出てくる水の電気伝導率が通水開始後、一次側の水の値と同一になるまでの時間。

<specific resistivity>

A

電気透析

(でんきとうせき)

electrodialysis

陽イオン交換膜と陰イオン交換膜とを交互に並べて直流電流を流し、陽イオンと陰イオンとを選択的に透過させ、目的の分離を行う操作又はその技術。

A

透過係数

(とうかけいすう)

permeability coefficient

物質が膜を透過するときの透過しやすさを表す係数。

 

A
戻る

透過水

(とうかすい)

permeate, permeated

water

膜又はフィルタを透過した水。

 

A

透過水量

(とうかすいりょう)

(water) permeate flow

単位時間に膜を透過する水の量。

 

A

透過水流量減少指数

(とうかすいりょうげんしょ

うしすう)

 

flux decline factor

逆浸透膜の透過水流量の減少率を表す指数で、次の式で定義するmの値。

J / J0= (t /t0) ?m

ここに、m : 透過水流量減少指数

J : t時間後の透過水流量

J0 : 初期(t0)の透過水流量

t : 運転経過時間

t0 : 運転開始時間 (t0は、一般的には運転開始

後1時間を基準とする。)

 

備考: 膜の耐久性を表す一つの指標である。

 

 

A

(透過)流束

(とうかりゅうそく)

flux

単位時間に膜の単位面積を透過する物質の量。

 

A

 

透析

(とうせき)

dialysis

溶質、イオンなどが、拡散によって膜を透過する現象。

 

A

透析膜

(とうせきまく)

dialysis membrane

溶質、イオンなどを拡散によって、膜を透過する現象を利用して分離を行う膜。

 

A

二次側

(にじがわ)

downstream

膜又はフィルタ−のろ過後の液側。

 

備考:下流側ともいう。

 

A
戻る

 

濃縮水

(のうしゅくすい)

concentrated water,

膜又はフィルタ−を透過しないで、溶質、懸濁物質などが濃縮された水。


戻る

濃縮倍率

(のうしゅくばいりつ)

concentration rate

濃縮水濃度と供給水濃度との比。

 

濃度分極

(のうどぶんきょく)

concentration polarization

一次側の膜の近傍において、溶質の濃度勾配が生じる現象。

A

ハウジング

housing

エレメントを収納する容器。

 

A
戻る

バブルポイント試験

(ばぶるぽいんとしけん)

bubble point test

適切な液でフィルタ−を十分に濡らし、気体の加圧によって、フィルタ−エレメントの微細孔から液体が押し出されたときの差圧を測定することにより、フィルタ−の完全性を確認する試験法。

 

半透膜

(はんとうまく)

semipermeable membrane

溶媒(又は水)だけが透過し、溶質は透過しない選択透過膜。

A

非対称膜

(ひたいしょうまく)

asymmetric membrane

同一素材で、ち密層と多孔質支持層とからなる膜。

 

A
戻る

平膜

(ひらまく)

flat(sheet) membrane

平面状又はシ−ト状の膜。

 

A

ファイバ−

fiber

長さが幅の3倍以上あるすべての粒子。

 

B
戻る

( 40 FR 11868,

1975 )

ファウリング

fouling

膜自体の構造は変化しないが、目詰まりや付着層の形成によって膜の機能が低下する現象。

A

ファウリングインデックス、汚れ指数

(よごれしすう)

fouling index

逆浸透法において、モジュ−ルへの供給水中の微量な懸濁物質を定量化する指標。

 

備考 1. FI又はSDIで表す。

2. FI ( SDI ) の求め方を、次に示す。

FI SDI ) = (1−T0 /T15)x 100 / 15

ここに、T0 : 0.45μmの精密ろ過膜を用いて、試料水を

206kPaの加圧下でろ過するときに、初めに

500mlをろ過するのに要した時間。

T15 : T0と同じ状態で15分間継続してろ過した

後に、500mlをろ過するのに要した時間。

 

<SI(silting index)>

A

フィルタ−アッセンブリ

filter assembly

ハウジング又はホルダ−にフィルタ−エレメントが組み込まれたもの。

<フィルターアッセンブリー>

 

A

フィルタ−エレメント

 

filter element

 

フィルタ−アッセンブリ−の中味。

B

フィルタ−カ−トリッジ

filter cartridge

プリ−ツ状、円筒状のフィルタ−エレメント。

A

フィルタ−ディスク

 

filter disc

シ−ト状のフィルタ−エレメント。

A

フィルタ−

filter

粒子を分離するのに用いる多孔性の物体又は装置。

 

A

複 合 膜

(ふくごうまく)

composite membrane

ち密層と多孔質支持層とが異なった素材からなる膜。

A

不溶性微粒子

(ふようせいびりゅし)

Insoluble

small particle

粒子(ファイバ−を含む)等の不溶性夾雑物。

B

フラッシング

flushing

  1. 装置に清浄な水を送り込み、 装置内の汚れ、薬品の残留物などを水で押し流す処置。

(2) 水を透過させることによって膜を洗浄する操作。

 

 

A

プリ−ツ形モジュ−ル

(ぷり−つがたもじゅ−る)

pleated (type) module

平膜をひだ折りにして使用するモジュ−ル。

A

プレッシャ−ホ−ルド試験

(ぷれっしゃ−ほ−るどし

けん)

pressure hold test

液でフィルタ−を十分に濡らした後、気体により加圧し、バブルポイント以下の所定の圧で気体の供給を遮断し、所定の時間に降下する圧力を圧力計で測定し、フィルタ−の完全性を確認する方法。

 

 

 

〈A〉

〈A〉: Aの内容を若干書き替えたもの。

ブロ−水

(ぶろ−すい)

blow water

膜を透過しない濃縮水のうち、廃棄される部分の水。

 

A

分画分子量

(ぶんかくぶんしりょう)

(molecular) cutoff

膜が特定の阻止率で阻止できる最少の分子量。

 

A

平均操作圧力

(へいきんそうさあつりょく)

(average) operating

pressure

逆浸透及び限外ろ過を行う際、モジュ−ル内の供給液に加える圧力。

 

 

A
戻る

平板形モジュ−ル

(へいばんがたもじゅ−る)

flat sheet (type) module,

plate and frame (type) module

平膜を平面状に使用するモジュ−ル。

A

保安ろ過器

(ほあんろかき)

safety filter

逆浸透装置の高圧ポンプなどの前に置き、鉄粒などの異物が管路に流入してポンプを損傷しないようにするためのフィルタ−。

 

A
戻る

ポ−ト

 

port

モジュ−ルの原水、透過水及び濃縮水の入り口及び出口の部分。

捕捉性

(ほそくせい)

retention

フィルタ−が微粒子、細菌などを捕そくする性能。

A

ホルダ−

 

holder

フィルタ−ディスクを使用するための容器。

A

前処理

(まえしょり)

pretreatment

膜及びフィルタ−の汚染を緩和するために、主として懸濁物質の除去のための凝集、ろ過、pH調整、殺菌などを行う処理。

 

A
戻る

(まく)

membrane

二つの相の境界をなし、物質の移動速度に影響を及ぼす薄い物体。

A

膜間差圧

(まくかんさあつ)

transmembrane pressure difference

膜の一次側と二次側との圧力の差。

A

膜寿命

(まくじゅみょう)

membrane life

膜又はエレメントが、所定の性能を維持して使用できる期間。

A

滅菌

(めっきん)

sterilization

物質中の全ての微生物を殺滅又は除去すること。


戻る

メンブレンフィル

タ−

membrane filter

「精密ろ過膜」に同じ。

A

モザイク膜

(もざいくまく)

mosaic membrane

モザイク状の構造をもつ膜。

 

A
戻る

モジュ−ル

 

module

1本(又は1枚)以上のエレメントを容器に納め一体化したもの。

A

薬品適合性

(やくひんてきごうせい)

 

フィルタ−の吸着性などを示す。


戻る

有効圧力

(ゆうこうあつりょく)

effective pressure

平均操作圧力(P0)から浸透圧差(△π)と二次側圧力(Pprod)とを差し引いた、膜に働く有効な圧力。

 

A
戻る

劣化

(れっか)

degradation,

deterioration

膜構造が、物理的、化学的又は生物的原因によって変化し、膜又はエレメントの性能が低下する現象。

A
戻る

ろ過

(ろか)

filtration

特定物質を透過しないフィルタ−を用いて、流体からその物質を分離する操作又はその技術。

A
戻る

ろ過(粒子除去)性能

(ろかめっきんせいのう)

performance of sterile

filtration

粒子チャレンジ試験により得られたフィルタ−エレメントの粒子除

去性能。

 

 










   ホーム    |    規定/商標    |    サイトマップ    |    Visit www.entegris.com
 © 1994-2006 Entegris, Inc. All rights reserved.