メンブレンフィルトレーションの基礎知識

I部 ろ過の基礎知識とメンブレンフィルターによるろ過
3. MF/UF/ROメンブレンフィルターの分離の特徴
3.3  RO(逆浸透ろ過)
1) JISの定義
(1) JISの定義
「逆浸透」(reverse osmosis)とは、「膜両側の溶液間の浸透圧差以上の圧力を高濃度溶液側に加え、溶媒を浸透現象とは逆に希薄液側に移行させることによって溶媒(又は水)と溶質とを分離する操作又はその技術」1)をいい、この分離にもちいられる膜が 「逆浸透膜」(reverse osmosis membrane)1)である。
(2) 逆浸透の歴史
1950年米国内務省は、膜による海水淡水化のプロジェクト計画を開始した。これをうけて、1953年フロリダ大学のReidは浸透現象の原理を応用した海水淡水化の新しい方法を提案した。
これは、塩水と純水が浸透平衡となった状態で、塩水側に圧力をかけ純水への流れをつくる、いわゆる浸透の逆現象による方法であり、これが逆浸透なる名称が使われた始まりである。
2) 逆浸透膜の構造の特徴
(1) ROメンブレンは、UFメンブレンと同様非対称膜(asymetric membrane)である。
3) 分離の特徴
図3-3は逆浸透における物質の除去/阻止(rejection)を示したものである。
分離の目的は、溶解している溶質/塩類の除去である。この図からわかるように、溶質である塩類は、膜面で阻止され溶媒/水だけが二次側に移行する。
一時側と二次側の溶液の浸透圧(それぞれ、π1、π2、π12)の違いにより、一時側から二次側に溶媒が移行し、やがて並行に達する。この場合、時間的経過による溶媒の移行をまたずに、一時側から浸透圧に抗して圧をかけ、二次側への溶媒の移行をはかるのが逆浸透である。
このように、UFの分離との大きな違いは、二次側から一時側にかけて浸透圧がかかることである。

4) 膜透過理論

5) おもなアプリケーション
海水淡水化、純水製造装置における純水の製造
地下水、上水からの脱塩(純水製造)

参考/引用文献
1) JIS K 3802-1995 「膜用語」(1995)
2) 木村、酒井、白田、鵜飼編著、「膜分離技術マニュアル」、アイピーシー出版(1990)

 





フィルトレーションの基礎知識-目次
フィルトレーションの基礎知識-1.1 ろ過とは
フィルトレーションの基礎知識-1.2 ろ過対象物によるろ過の分類
フィルトレーションの基礎知識-1.3 代表的なろ過材とろ過対象物の大きさ
フィルトレーションの基礎知識-2.1 ろ過における分離メカニズム
フィルトレーションの基礎知識-2.2 ろ過分離メカニズムの基本
フィルトレーションの基礎知識-3.1 MF(精密ろ過)
フィルトレーションの基礎知識-3.2 UF(限外ろ過)
フィルトレーションの基本用語集









   ホーム    |    規定/商標    |    サイトマップ    |    Visit www.entegris.com
 © 1994-2006 Entegris, Inc. All rights reserved.